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元技能実習生 充分な指導を受けられず手を切断 協同組合・監理団体に1億1000万円賠償請求(2024/8/28)

岩手県内の工場で技能実習生として働いていた中国人の男性が、十分な指導などを受けずに機械を使い右手を切断したとして、勤務先の協同組合などに1億1000万円あまりの損害賠償請求訴訟を提起しました
・2023年5月12日に来日
千葉県の講習センターで1か月の入国時講習受講
・岩手県気仙郡にある木材加工会社に入寮。翌日から、同社の工場にて勤務を開始
工場長は日本人であったが、工場内に日本人社員はおらず、全員が外国籍の技能実習生
・社員による実習生への指導は一切行われず、現場では先輩にあたる中国人技能実習生が指示していた
3か月後、別の作業場に移動し、板加工の機械を操作する作業の担当
新しい作業場には、被害実習生を含めて3名の実習生のほか、当初は日本人社員が1名いた
・日本人社員は身ぶりだけで機械の操作方法を劉さんに指示。その後、日本人社員が作業場にいることはなかった
機械の状態を正確に理解できないまま作業を続けるしかなかった
・板を挟んだまま機械が停止したため、機械から取り出すために板を手で引っ張ったところ、
急に機械が動き出す。被災者は右手を巻き込まれ、5本の指をすべて切断した

原告側は、安全配慮義務違反に基づき約1億1093万円の損害賠償を請求
事故後に手術が行われ、小指以外の4本の指は再接着されたが、いずれも動かすことはできず、実質的に右手を使えない状態

事実関係含め今後の訴訟で明らかになるとは思いますが、
配置時・配置転換時の安全教育の重要性が浮き彫りにされました
失った命や身体は2度と戻りません
外国人労働者ならではの言語の壁、安全衛生については100%の対策が求められます

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